社員インタビューINTERVIEW
自分にしかできない住環境づくりを目指し、39歳で建築士に
国分ハウジング 鹿児島店 設計
設計職
PROFILE
理学療法士として15年のキャリアの中で住宅建築の重要性を痛感し、37歳にして建築士を志す。病院勤務の傍ら、専門学校夜間部で2年間建築を学び、2022年入社。
CHAPTER 01
理学療法士として考えた「安心して暮らせる家とは何か」
理学療法士・ケアマネージャーとして、鹿児島の病院でリハビリテーションに従事してきました。患者様の中には、ちょっとした段差で転んで骨折したとか、本当は自宅に帰りたいのに「家の造りが介護に適していない」「家で安全に過ごせない」という理由で、病院で最期を迎える方がたくさんいらっしゃる。訪問リハビリや在宅生活支援、住環境整備の提案を行う中で、「住み慣れた家で過ごす」「歳を重ねても住みよい家づくり」の重要性を痛感しました。「介護・医療現場の経験を持つ自分にしかできないことがあるんじゃないか。」そう考えて、37歳で建築士への転身を決意しました。
CHAPTER 02
働きながら夜間学校で建築を学ぶ。37歳からの挑戦
思い切ったチャレンジが出来たのは、私の思いを理解してくれた妻のおかげです。働きながら学ぶため、大阪の系列病院に単身赴任させてもらい、夜は専門学校に通って、帰宅したらまた深夜まで勉強という毎日でした。就職活動では、介護向けの住宅改修やリフォーム等の会社も考えたのですが、元々ものづくりが好きなので「やっぱりイチから設計してみたい」と。その上で、39歳でゼロからのスタートですから、人と同じようにやっていてはダメ。まずはとにかく設計の経験をたくさん積める会社、地元・鹿児島に貢献できる会社と考えて志望したのが、実績No.1の国分ハウジングでした。社長には「あなたをどう使うか、まだ思いつかないけど」と笑いながらも採用していただき、感謝しています。
CHAPTER 03
半年で10棟以上の設計を担当。家づくりをリアルに経験
入社して半年で10棟以上の設計を担当しました。先輩方に指導や助言を頂きながら様々な事例を経験し、「家を建てる人はこういうことを考えているんだな」ということも知ることができて、毎日学びがあります。難しいのは、学校では習わない各種申請手続きの業務。覚えなければならないことも多いですし、申請が通らなければ家は建たないので、一番大切なところでもある。医療・介護業界もそうでしたが、どの業界でも「書類一枚の大切さ」は変わらないですね(笑)。
CHAPTER 04
介護・医療の知識を活かし「自分の目線」を持つ
今は一つひとつ実務をクリアしながら設計の基礎を身に着けている段階ですが、常に「自分の目線」を持つように意識しています。福祉住環境コーディネーターの知識も活かし、使いやすさや使いにくさ、年齢による体の動きの変化を考えた導線設計のアドバイス等ができるようになりたいですね。「体が思うように動かなくなっても安心して住める家」という高齢化対応のニーズはこれからますます高まっていくと思うので、ゆくゆくは、新しいブランドを提案できたら最高です。自分自身がこの2年、すごいスピードの変化を実体験したので、これからの自分にも期待しています。
CHAPTER 05
鹿児島が抱える課題に、建築と街づくりで応えたい
今年、二級建築士の試験を受験しました。(インタビュー時点では)合格発表は2ヶ月後。合格を信じているので(笑)、次は一級建築士を目指します。鹿児島は過疎化が進んでいますが、家を建て、若い住民が増えることは町の発展に繋がります。私は、介護や医療を通して社会と向き合う中で、「鹿児島という地域が抱える課題に対して、建築で応える」ことを選んだので、「街づくり」で地域貢献していきたい。まだまだ妄想の段階ですが、たとえば前職でお世話になった医療グループと国分ハウジングでタッグを組み、鹿児島で新しい住宅モデルや医療都市モデルをつくれたりしたら、面白いですよね。そんな「自分にしかできないこと」に挑戦していきたいと思っています。